初めて入国管理局に足を運んだのは結婚してから既に2年あまり経ってからのことでした。いろいろと悩んだ上で、1番いい方法だと思い行く事に決めました。行ったのは東京入国管理局第二庁舎で、(北区、十条駅の近く)本などで事前に調べて、必要な書類を全て持って行きました。ここの入国管理局はよく、T.Vなどで映るところで、一時拘置所などが入っているところでした。建物は古くて暗くて近寄りがたい雰囲気のするところでした。このときは、ナナはまだ生まれていなくて、出産直前のときだったのですが、出産を控えた人はあまりお勧めできないようなところです。(笑)
入って、案内係みたいな人に理由を話すと1階の奥の部屋へ行くように言われました。この日はあまり人がいなくて、すぐに部屋へ入るように言われたので主人と2人で中に入って行きました。通された部屋はごくごく普通のオフィスといった感じで、女の人達(バイト??)がお菓子を食べながら雑談をしていたり、お茶を飲みながら雑談している人たちもいるそんな部屋でした。(後から思えば、かなり不謹慎ですよね)空いている席に座らされると、私たちの相手をするちょっと太った感じで、私と同世代と思われる男性が向かい合って座りました。するといきなり「なんで日本にいるんだ、早く自分の国に帰れよ!」と言ったんです。私はなんなんだこの人は??と思いました。いくら法律違反をしているとはいえ、怒鳴って人を脅すような口調だったのです。しかも、その周りでは、雑談をして笑っている人さえいるのです。なんてところなんだ!!
その男性はえらそうな態度で終始ふんぞり返って座っていて、私のほうはあまり見ないで主人をにらんで終始話をしていました。私は怒りを押さえながら、なるべく冷静に相手の話しを聞くようにしていました。口を開けば、壊れたレコードのように「おまえなんて日本にいる資格は無いんだから早く自分の国に帰れよ!ビザなんてやらないんだから、ここに来って仕方が無いんだよ!なんだったら、すぐ上に収容するとこがあるからそこに入るか?」と言っていました。主人はこの頃はあまり日本語がしゃべれなかったのでただ黙ってうつむいていました。
そうこうしているうちに、私たちの隣に1人の中国人と思われる男性が入ってきました。彼は難民申請をしてる最中である事が、話しの内容から推測できました。(それくらいまわりの会話が聞き取れる状況だったんです)彼の相手をしている管理官は、一生懸命六法全書??を開きながら、文章の作成をしているようでしたが、あまり詳しくないらしく中国人男性からかなり指摘をされて困っている様子でした。それから少したつと、今度は派手な感じの日本人女性が入ってきました。彼女も、夫のビザの申請を頼みに来ているようで、どうやら悪い事をして刑務所に入っているということでした。しかし、彼女はかなり強気で、彼女の相手をしている管理官は終始おされぎみでした。最後に、何か誓約書みたいな文章を大声で読ませていましたが、いったいなんの意味があるのかと思いました。彼女は面倒くさそうに大声で読み上げて、さっさと帰っていきました。その間も周りでは笑いながら話をしているのです。
2時間くらいたち、どうやら私たちの担当の管理官は気がすんだらしく??「はあー」とため息をつきながら1枚の紙を出しました。「しょうがないから申請するけど、ビザをもらうのは難しい。とりあえず、このような方法で進む事になる。」と言いながら、大まかな説明を私にしました。私は、どのように進んでいくのかは事前に調べていたので、確認のためにもう1度チェックをしました。そして、「このような書類をそろえろと」紙を見せたので、私は「ほとんどの書類は今日持ってきています。」と言うと、彼は「よし」と小さくつぶやきました。多分、彼の仕事が早く終わるのだろう事が彼の態度から分かりました。それからは、急に機嫌が良くなり、あっという間に終わりました。その後、私だけ廊下で待っているように言われて、廊下で待っていました。しばらくして主人が出てきたのでなにをされたのかと聞くと「写真や、指紋などを取られて、コンピューターに入力しているようだった。そして、また自分の国に帰れと言われた」と言いました。これは大変なことだということが1日目にして嫌というほど思い知らされました。
主人はかなり緊張していたらしく、帰る途中でレストランに立ち寄り一息つきました。主人は汗びっしょりでした。「何を言っていたのか詳しく分からなかったけど、何度も帰れといっていたね」と言いました。主人もかなり疲れたようでした。陳述書などを書いて送らなければならなかったので、家に帰ってすぐに書きました。
陳述書の内容は、どこで知り合ったのか、生まれてからの経歴、何故日本に来たのか、日本に来る前は何をしていたのか、日本に来てからは何をしていたのか、日本の家族、自分の国の家族(住所や年齢、職業まで)何故日本に居たいのか、いつ何処で結婚をしたのか、誰が保証人となったのか、夫婦の財産はいくらあるのか、などかなり事細かに書かなければなりませんでした。はっきりいってかなりプライバシーに関わる事ばかりでした。これらを書き終えて、主人に郵送するように言いましたが、主人は入管まで持って行きました。先日行った時と同じ人が対応したそうですが、かなり込んでいたらしくすぐに済んだとの事でした。後は、向こうから連絡が来たときに行けばいい事だと思うと、少し気が楽になりました。来月には子供が生まれるというのに、胎教にはかなり良くない事ばかりでした。(笑)